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社会学講義/富永健一

2009.05.04 - 社会学
社会学について漠然としたイメージしか持ってなかったのですが、本書を読んである程度、まとまったイメージをもつに至りました。

社会学の学問領域と諸分野を系統立てて紹介していて、入門書としては最適かなと思います。

特に日本における社会学の研究および社会学史が充実していて、欧米の思想に偏ったものではないのが、特徴だと思います。

著者の富永先生はパーソンズの研究者だったらしく、全体的にパーソンズ的な機能主義的な考えを重視しているなというのは読んでいてわかるので、彼のセンスというか、好みが反映されているなということは念頭において読んだほうが無難でしょう。

ミクロ社会学についての記述も基本的にいかにマクロ社会学と接点をもつか、結びつきうるかという観点で書かれている部分も多く、また総じてミクロ社会学についての記述が少ないので、それについては別の本で読むべきだと思います。


俺自身は、哲学と社会学に興味があるので、おのずと社会学も、ミクロ社会学的なアプローチが自分の性に合ってるなというのはかねてから思っていたから、あまり社会システム理論は好きではないんだけど、ルーマンの「複雑性の縮減」の考えはおもしろいなって思った。

実証主義か理念主義か。

社会学と哲学に進むものにとって葛藤になるのは、専門コースとしては社会学に進むものにとって、問題はここだと思う。現象学的社会学のような思弁的なものばかりやってるわけにはいかないんだろうなあ。

あと、農村とかのフィールドワークとかしょうもないことやってる人多いけど、一体何なんだろうって思ってんだけど、農村社会学って社会学の正統な、いやもはや王道を行ってるものだとは知らなかった笑

理論社会学が王道だと思ってたけど、社会学史的に考えたら(特に日本の場合は)、案外そうでもないのね笑


いや、今まで社会学について、その体系について、自分の興味に即した断片的なものしか知らなかったけど、本書のおかげで、ある程度がっきりしてよかった。

説明も平易でわかりやすいし、寝る前にぼーっと読む程度でもすこぶる理解できるし、オススメの一冊である。
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 プロフィール 
HN:
いちひろ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1988/02/01
職業:
大学生
趣味:
読書、バックパッカー、水泳
自己紹介:
三重県鈴鹿市生まれ。

小中高生の時期を大阪府で過ごす。

現在は京都府在住。

ラテンの血を引く。専ら、沖縄出身とか東南アジア出身者とかと間違われる。
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