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またまたお勉強。
この本は『社会学の理論』などの、テーマ横断的なテキストを読んでから読むことをすすめる。
なぜなら、本書は、学者ごとの章立てなのだけど、それぞれの内容が結構濃いので、あまり知識がないと、うまく消化できないと思うし、難しくて理解できず、退屈になってしまうところもあるので(その章によるのだが)、いきなりな人にはお勧めできない。
特にギデンズの章が目から鱗で、社会学史の流れをしって、ギデンズの再帰性の議論を追うとよく理解できる。
以前レビューでおもしろくない!と書いた『親密性の変容』なんだけど、当時それを読んだときに、近代の特性を再帰性に求めるのが、読んでてすごく当たり前な気がして、緩慢この上なかったのだけど、パーソンズなどの議論を踏まえて、読むと、今のところ、ギデンズはしっくりくるんだなって思いました。
各々の学者については、紙面上、そこまでつっこんで書かれてはいないので、ほんとに社会学史のお勉強にって感じの本でした。
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お勉強。
せっかく書いた記事がログインエラーで消えた。
要するに、
・冒頭に量的調査の誤解を解いている(量的調査に「解釈」もありえる)
・帰無仮説の勘違いがとけて、ほかの概念の意味が明確にわかるようになった。
・はじめから丁寧に読むことが大事。索引でたとえばΧ二乗検定だけ選んで読んでも理解不十分になる恐れあり。
・確率の考えや統計分布の仕組み、検定の原理などがわかるようになる。
初学者にはお勧めです。
卒論関係で読みました。
なかなか難しいのですが、おもしろかったです。
言説化される友愛を歴史社会学的に「普遍化される友愛」「稀少化される友愛」「凡庸化される友愛」と展開することを説明している。
古代ギリシア社会で友愛が社会秩序を可能にするものと想定されていたのは、それが中心化れて考えられていたのだが、近代つまり「機能的に分化する社会」おいては、脱中心化し、友愛が社会秩序を可能にする原理にはなりえず、もっぱら私的な「社交的なもの」の中に追い込まれていった。
ここからわかるように、本書はルーマンの『社会システム論の視座』をベースにしているようだ。
この本も面白そうだし、あまり分量もないので読んでみたい。
さて、手紙の言説空間において、手紙の交換という限定された閉じた関係性なのに、それが文書化されているが故に必然的に、それが第三者によまれる、第三者からの介入可能性を想定される。それゆえ、そのような言説空間では、友愛は普遍化される、つまり、理想化される。
当然理想化された友愛は、自己破綻する。要するに、そんなもん奇麗事にしか過ぎないことは、それを言説化する当人が一番わかっているのだろう。
そうすると、友愛を稀少化する。心情の吐露という形で友愛が言説化される。告白の言説だ。
しかし、稀少化された友愛は、「真の友愛」で想定されない友愛関係を排除しはじめ、その「真の友愛」を志向するが故に、その希少性の凡庸さが露になり、自己破綻する。
凡庸の友愛。それは、「真の友愛」を取り込むことで、凡庸化し、それを延々に繰り返すことになり、友愛は言説化されることで、凡庸の堂々巡りに陥ることになる。
近代フランスにおける言説空間を分析の対象をしていて、言説分析の面白さと、歴史社会学のおもしろさを、本書は教えてくれた。
お勉強。
有斐閣の社会学のテキストシリーズ。(と勝手によんでいる)
(レビューにもかきたくない有斐閣アルマ『自己と他者の社会学』はくそすぎたが)
行為の理論から社会変動へ、ミクロ理論からマクロ理論へ、例外の章もあるが、実にわかりやすく社会学の理論が整理され、説明されてある。
社会学史のように社会学者ごとの章立ての本にみられるような冗漫な感じはなく、テーマごとに理論がまとめられているスタイルのほうが、哲学とは違い、社会学の場合は、初学者にはむいているのではないかと思う。
今まではパーソンズやルーマンといった機能主義がどうも好きになれなかったし、理解もしていなかったが、本書を読んで、案外おもしろいなと思わされた。
自分の関心のある章はすぐ読めてしまうが、おもしろみを感じることのできない章は睡魔との闘いであったが、自分が社会学のどの分野に興味があるのか、わかったような気がした。
今までのつまみぐいの知識がやや広くなり、社会学のごくごく簡素な理論地図といったものを、頭に描けるようになった。(たとえば、パーソンズのような静態的な社会モデルと、闘争理論などに見られるような動態的な社会モデルなど)
社会学的に社会を見るとはどういうことか、概説的に身に着けることができ、大学院入試のテキストとしては良書だと思う。
今までの関心に加えて、ジンメル、ルーマン(以前じゃ考えられない!!)、「ポスト構造主義的社会理論」を学びたいと思った。
1、2ヶ月ほど前に読んだ本の感想。
レヴィナスの解説ははじめの章だけで、後は著者独自の議論が進む。それはレヴィナスの顔の倫理(すべての倫理の基盤を「顔」にもとめる)と物語的倫理学への理論的橋渡しの可能性を探るといったもの。
レヴィナスの「顔」の概念について、基本的にレヴィナスに即した形で議論が展開されるので、勉強になるし、また倫理学についての知識も参考になった。
*アマゾンへのアフィリエイトをやろうかと思ったが、なんかわからないけど、僕を知っている人にいろんなことが筒抜けになるのではないかとう、懸念のため、あまりアクセスもないうえ、わずかな副収入のために、そのようなリスクは犯さないようにしようと思う。